ニュースレター登録
お問い合わせ
インバウンド

スポーツ文化ツーリズムの取り組みからインバウンド集客を考察

すでにインバウンドが数多く訪れている地域でも、これからインバウンド集客をしたいと考えている市町村でも、「新しい企画がなかなか出てこない」という課題は常にあるのではないでしょうか。今回は、スポーツ文化ツーリズムアワードを受賞した取り組みからそのヒントを見つけてみたいと思います。

 

1. スポーツ文化ツーリズムとは?

スポーツ文化ツーリズムとは、スポーツと文化・芸術を融合することで魅力あるアクティビティを生み出し、地域の活性化やインバウンドなどの観光客誘致を図る取り組みを指します。スポーツ庁・文化庁・観光庁が連携して2016年から施策がスタートしました。

スポーツ文化ツーリズムアワードは、この施策の主旨に合致する取り組みに対して毎年贈られている賞です。7月下旬~9月中旬にかけて公募されていますが、変更になる可能性もあるので応募の際は各庁のHPにて確認してください。受賞団体の発表は12月中旬です。

同アワードは、初年は大賞・スポーツ庁長官賞・文化庁長官賞が選出されましたが、2017年からはマイスター部門とチャレンジ部門に分けられるようになりました。スポーツ庁ではそれぞれを次のように説明しています(※1)。

マイスター部門:過去3回以上のイベント開催実績又は3年以上継続的な取り組みであり、国内外の観光客の増加に寄与しているもの。

チャレンジ部門:マイスター部門の応募条件を充足しないが,1回以上の実施実績がある取組であり,地域への国内外からの観光客の増加効果が期待できるもの。

 

2.授賞団体の取り組み

スポーツ文化ツーリズムアワードに選出された活動を、マイスター部門・チャレンジ部門から1つずつ紹介します。個性的な取り組みはインバウンド集客にもたいへん参考になりますので、他の団体についても確認してみてはいかがでしょうか(※2)。

 

国際スポーツ雪かき選手権(2018年受賞 マイスター部門)

「国際スポーツ雪かき選手権」で特徴的なのは、雪かきを競技として楽しめるようにルールや年代別の参加カテゴリーを設定している点です。この工夫によってインバウンドや留学生をはじめ、降雪のない地域からの参加者を呼び込むことが期待できます。高齢化で雪かきの担い手が少なくなった地域への援助も目的のひとつです。

受賞団体:一般社団法人 日本スポーツ雪かき連盟
公式サイト:https://www.spoyuki.com/

 

世界一自由な空へ つばさに乗って行こう 南陽は空もバリアフリー 空飛ぶ車椅子体験(2018年受賞 チャレンジ部門)

「世界一自由な空へ~」は、山形県南陽市にて開催されている、車椅子でパラグライダーの体験フライトができる取り組みです。障害を持つ方への配慮やアクティビティの充実はインバウンド(外国人旅行者)にも注目される事柄なので、社会的意義と内外の旅行者の集客とが一体となったユニークな活動と言えます。

受賞団体:一般社団法人 山形バリアフリー観光ツアーセンター
公式サイト:http://yamagata-bftc.jp/

 

3.スポーツ文化ツーリズムから考えるインバウンド集客

スポーツ文化ツーリズムは、その名称の通り、従来からあるスポーツツーリズム(そこで開催される競技の観戦や参加を目的とした観光)に“文化”を加えているのがポイントです。日本文化がインバウンドを魅了するのに十分なインパクトがあるからこそ可能な施策と言って良いでしょう。

ですが「文化=伝統的なもの」という解釈だけでは、限られた地域でしかインバウンド集客を見込める企画が作れません。そこで注目したいのはスポーツ文化ツーリズムアワードの受賞団体に見られる革新性です。前述の2つの取り組みの他にも伝統文化に頼らない活動があることからも、このアプローチの有効性が分かるのではないでしょうか。

たとえば、今後オリンピックの正式種目になるかもしれないeスポーツや、野外で行われることの多いエクストリームスポーツなどは、スポーツ文化ツーリズムの視点から考えても十分にインバウンド集客につながられる可能性を秘めています。また、シルバー世代が子供のころに親しんだ鬼ごっこや缶蹴りといったレトロな遊びを競技化するのもおもしろいかもしれません(※3)。

「スポーツや文化を切り口にして新しいアクティビティを作る」くらい幅のあるイメージで捉えたほうがより独創的な企画が考えられそうですね。

 

まとめ

スポーツの観戦や競技への参加はその時その場所でしか体験できないため、とても強い旅行の動機づけとなります。文化は高尚なものという先入観をなくせば身の回りにあるコト・モノすべてであるとも言えます。スポーツ文化ツーリズムという考え方を参考にして、ぜひ地域独自のインバウンド集客を実現させてください。

 

※1引用:スポーツ庁 「スポーツ文化ツーリズムアワード2018」受賞団体の決定について
http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop09/list/detail/1411942.htm
※2参照:観光庁 報道発表 「スポーツ文化ツーリズムアワード2018」受賞団体が決定しました!
http://www.mlit.go.jp/kankocho/news05_000266.html
※3参照:一般社団法人鬼ごっこ協会
http://www.onigokko.or.jp/cn15/pg81.html

 

**************************************

ライタープロフィール

萩野康史:難しい話題でも平易な文章で分かりやすく紹介すことを心がけています。ビジネス関連の記事と並行してアートや旅についても執筆中。ライターとして生計を立てることは子供のころからの夢でした。

 


外国人集客・プロモーションにご興味のある方へ、
あなたのニーズを徹底した“外国人視点”で取り込むインバウンド支援サービスを提供しています。

サービスに関するお問い合わせ


イベント情報やトレンドニュースなどメールにて随時配信中
インバウンド

春や秋のインバウンド集客

2018年のインバウンドの総数は約3,200万人(※1)。各月とも200万人を超える外国人観光客が訪れていて、台風や地震の影響があった9月を除きすべて前年比でプラスの伸率を示しています。従来は少なかった春・秋にも集客が期…
2019年4月17日

採用・雇用

新しく創設される在留資格「特定技能」について解説

2019年4月1日から新たに運用が始まる在留資格「特定技能」をご存知でしょうか。対象となるのが14業種と多岐にわたり将来的には永住権取得の可能性もあることから、外国人を雇用したい企業にとってたいへん利用価値の高い在留資格…
2019年4月09日

インバウンド

インバウンドを集客するためのWebサイト制作のポイント

今回はインバウンド集客(訪日外国人集客)を目的としたWebサイトを制作するときに押さえておきたい3つのポイントをまとめました。ヨーロッパや北米といった先進国でのインターネット普及率は概ね90%程度(※1)。今後新興国も加…
2019年4月01日

ニュースレター

➕🌏 GPlusMedia通信 2019.03.27

Do you know  ”+ インバウンド集客” ? ジープラスメディアでは、”+インバウンド集客(外国人プロモーション)“に関するオススメのコンテンツやイベント情報などを定期的に配信します。 …
2019年3月27日

プレスリリース

飲みニケーションも効果あり!?外国人従業員マネジメントのコツは…「カジュアルな会話から広がる濃いコミュニケーション」

外国人従業員に関するマネジメント調査   株式会社ジープラスメディア(東京都港区、代表取締役社長 時澤正、以降ジープラス社)は、株式会社WizWe(東京都千代田区、代表取締役社長 森谷幸平)の協力のもと、外国人…
2019年3月26日

採用・雇用

外国人の就職や転職で必要となる在留資格の変更・更新について解説

今回は、外国人が日本で就職・転職する際に必要となる在留資格の変更や更新について分かりやすく解説します。外国人を雇用するときの手続きについてより理解を深めるために、前回の「外国人を雇用するときに必要な在留資格認定証明書とは…
2019年3月22日