グローバル人材獲得へ:チャートで見る日本に住む外国人の居住エリアとGaijinPot登録人材データの比較 - GPlusMedia

グローバル人材獲得へ:チャートで見る日本に住む外国人の居住エリアとGaijinPot登録人材データの比較

画像: iStock 1153739593 / JohnnyGreig

2022年、日本に住む外国人の数は前年比10.7%増の299万人と過去最高を記録。このデータが総務省から発表された際、報道各社は同時に「日本の人口減少が過去最速のペースで進んでいる」とも報じました。

以前よりよく耳にしていた「少子高齢化」のみならず、コロナウィルス〜ロシア紛争などの外的要因も踏まえた日本経済の変化もあり、現在政府は安定した労働力を確保する為、社会全体で女性雇用のを推進し、外国人労働者を受け入れやすくする為、業種によっては在留資格 (≒ビザ) 要件を変更するなど、様々な手段でこの問題に対処することを目指しています。

とりわけ外国人雇用に関する関心は日増しに高まっていると感じられる中、
日本における外国人向けサービス展開のリーディングカンパニーと自負するガイジンポット・マーケティング・チームは、現在の日本における人事の観点から見た労働環境の変化と、外国人材の登用に活路を見出すべく、独自データをまとめました。

外国人は日本のどこに住んでいるのか?

まず、2022年10月から厚生労働省発表による最新データに基づき、基本情報として都道府県別 外国人人口を見てみます。

出典:厚生労働省

こちらではTOP5は以下の通りです。

  • 東京都
  • 神奈川県
  • 大阪府
  • 埼玉県
  • 千葉県

と並び、全体の1/4以上を占める東京都をはじめ首都圏や都市部に数値が集まる中、 一般的に外国人に知名度の高いとされる都道府県においても、そもそもの面積や特色(観光やビジネスに特化しているか、住宅地が確保されているか否か、など)によってはランキングが伸びていないことがわかります。

また大阪府を上回る第2位に愛知県が続いた要因としては、トヨタ自動車をはじめとする自動車、航空機、工作機械産業などの本社があり、その多くが外国人労働者を雇用していることが予想されます。

対してGaijinPot 登録人材の分布図はどうか?

GaijinPot Jobsデータベースには、日本に住む外国人の約30%が登録されており、そちらの都道府県別 人口比率を表したものがこちらです。

出典:GaijinPot Jobs

こちらではTOP5は以下の通りです。

  • 東京都
  • 神奈川県
  • 大阪府
  • 埼玉県
  • 千葉県

こちらでは神奈川県が2位になり、また、エリアごとの数値についても先ほどの人口データからは所々変化が見て取れます。

2つのデータ比較から読み取れるポイント

改めてGaijinPotに登録の多い20の都道府県をピックアップし、異なる2つのデータを見てみるとどのような点が浮かび上がってくるでしょうか。

出典:厚生労働省、GaijinPot Jobs

まず特筆すべき点として、GaijinPotデータでは東京を中心に大都市では、
全国の外国人人口シェアより数値が高くなっています。

  • 東京都 (+ 11.3ポイント)
  • 神奈川県 (+ 5.2ポイント)
  • 京都府 (+ 1.7ポイント)
  • 千葉県 (+1.6ポイント)
  • 埼玉県 (+1.1ポイント)
  • 大阪府 (+1.0ポイント)

これはサービス登録人材の属性として、教育、観光・ホスピタリティ、翻訳・通訳、セールス・マーケティング、IT・エンジニアリングなどのホワイトカラー分野に集中していること、また、これらの分野で外国人を雇用している企業の多くが首都圏に拠点を置いていることが要因となって現れてます。

また、前述した愛知県を含む工業都市が多く存在するエリアでは相対的に数値が下がっています。

これは英語でのサイト運営を行うGaijinPotのユーザー特性として、よりバイリンガルスキルを活かした就職を求め、製造業に従事する求職者の占める割合が比較的少ないことが要因となり、総人口で表される数値を下回る結果となりました。

出典:厚生労働省、GaijinPot Jobs

しかし、それ以外の地域に目を向けると、両データでほぼ変わらない数値のエリアが多く、GaijinPotが人口比率に準ずるレベルで国内をカバーし、日本に住み働く外国人材から利用されていることの表れであると言えます。
また、ユーザー特性はあれど、GaijinPot Jobs利用企業の業種、および採用職種は幅広さを増してきており、ここ1年では飲食業や観光業などのホスピタリティ業界や運送会社からの問い合わせが目立って増えています。

例外となるのが外国人人口シェアの約3.1%を占めながら、GaijinPotデータでは約1.9%にとどまっている福岡県です。では福岡で採用を行う企業にとって、不利に働くかというとそうとは限りません。福岡県在住外国人には、在留資格 (≒ビザ) の兼ね合いから職種の幅や滞在年数が限られるなど、採用へのハードルが高くなる人材層にあたるアジア諸国、特にベトナム、中国、ネパールからの留学生や技能実習生が多いとされております。(出典:福岡市NPO・ボランティア交流センターあすみん

しかしながら、近年はITを中心に求人が増えたことにより都心部と遜色ない仕事水準の高さと、アクセスがよく物価の安さを併せ持ち、生活に利便性を兼ね備えたコンパクトシティとしての魅力が外国人にも伝わってきています。

事実、福岡在住GaijinPot登録人材の国籍TOP5は、アメリカ、フィリピン、イギリス、インド、オーストラリアとなっており、むしろ他では出会えない人材を獲得できる可能性も広がっています。

このように常に状況は変わり続ける中、現状を知り、独自のデータを元に次なる一手のヒントとなり得る情報をお伝えできたらと思っております。

専門知識を持つスペシャリストが、皆様のお悩みを解決すべくがサポートしますので、外国人採用をお考えの方は、GaijinPot Jobs までお問い合わせください。

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