外国人人材を採用したい企業にとって、新たな人材はどの国の出身で、どの業界にいるのかを知ることは大変重要です。
2022年、日本の外国人労働者数が過去最高に
厚生労働省が今年1月に発表した報道資料、「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和4年10月末現在)(以下「届出状況」)によると、日本で働く外国人労働者数は2022年10月31日時点で182万2725人となり、過去最高を更新しました。
これは前年比95,504人増加し、対前年増加率5.5%増加しました。国籍別では、ベトナム、中国、フィリピンからの労働者数が計100万人を超え、外国人労働者全体の6割近くを占めました。
産業別では、外国人労働者数は製造業が最も多く、全体の26.6%(485,128人)を占め、次いで卸売・小売業が13.1%、宿泊・飲食サービス業が11.5%となっています。
外国人を雇用する事業所数は、前年比4.8%増の298,790所となり、過去最高を更新しました。
仕事を探している外国人の数も増えている?
外国人労働者数が過去最高ということは、新たに仕事をしている外国人の数も増えているということでしょうか?
ガイジンポット・マーケティングチームは、サイトのデータに基づきこの疑問に答えるべく、届出状況データと違いがあるかどうかを調査を行いました。
具体的には、
・ より多くの応募者を期待できるか?
・もっとも登録が多かったユーザーの出身国・地域は?
・もっとも登録が多かった業種は?・国の統計データと比較すると?
2023年の新規登録者数は21.3%増
今年、外国人ユーザーはガイジンポット ジョブにおいて非常に活発な転職活動を行っています。
履歴書の新規登録は、2023年上半期と2022年同期比で21.3%増加しました。
これは新型コロナウイルスによる停滞状態から経済がようやく動き出し、外国人ユーザーも新たな機会を求め活動を再開したことによるものと見られます。予想を上回る増加で、採用企業は昨年より多くの履歴書に出会うことができるようになりました。
活発な転職活動のトレンドは年初から始まっており、対前年増加率は4月以降、鈍化しつつも、夏まで続いています。
もっとも登録が多かった国籍・地域
ガイジンポット ジョブのユーザーの出身国・出身地域は、届出状況データのデモグラフィックとは大きく異なります。
では、最も多く登録のあったユーザーの出身エリア・国籍はどこでしょうか?
もっとも登録が多かった業種は?
もっとも登録が多かったユーザーの業種2023年上半期のトップ5は以下の通りです:
- 英語教育
- 飲食・サービス
- ホテル・観光
- 小売・販売
- IT
製造業の従事者が最も多い届出状況データと比較すると、ガイジンポット ジョブでは英語教育関連の登録者がもっとも多いという違いがありますが、飲食・サービス業や小売・販売などは届出状況データと同じく上位に位置しています。このほかに注目すべき点としては、上位20業種において「メディア・出版」「翻訳・ローカライズ」を除き、2023 年の新規登録数が前年比で 18%〜60% 増加したことです。
ポイント
今回の調査では、以下のことがわかりました。
- ユーザーの転職活動は 2023 年は2022年と比較して、はるかに活発であり、上半期の新規登録は前年比で 21.3%増加しました。
- フィリピン、アメリカ、イギリス、フランス、インドを筆頭に、データベースの上位20カ国・地域すべてにおいて新規登録の対前年増加率が非常に高いことを示しました。
- メディア・出版、翻訳・ローカライズを除き、上位20業種の2023年上半期新規登録が対前年同期比で18%~60%増加しました。
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