「捨てる神あれば拾う神あり!?」外国人が日本の空き家に空前の関心を示す理由とは? - GPlusMedia

「捨てる神あれば拾う神あり!?」外国人が日本の空き家に空前の関心を示す理由とは?

近年、高齢化と人口減少によって「空き家」が大きな社会問題となっています。「平成30年住宅・土地統計調査」によると、全国に800万戸以上の空き家があるそうです。取材で地方を訪れるたびに、シャッターが閉まった商店街や誰も住んでいないであろう古い家屋を目にすることが多く、日本の将来を見るようで暗い気持ちにさせられます。

ところが、この「空き家」が今、外国人の間で大変な興味を呼んでいます。外国人向け不動産情報サイト「リアルエステートジャパン」でも空き家に関する記事をいくつか掲載しているのですが、2020年と2021年同時期で比較すると訪問数・ユーザー数が大幅に伸びているのです。

■HOMES(Lifull)とAtHomeが運営している「空き家」サイトで、全国の地方自治体が管理する空き家も検索可能に
https://resources.realestate.co.jp/news/akiya-bank-japan-vacant-house-database-to-now-include-govt-public-assets-ministry-of-land/

■東京の空き家問題
https://resources.realestate.co.jp/news/what-to-do-with-tokyos-hundreds-of-thousands-of-abandoned-homes/

この1年でここまで記事への注目が上がった一つの要因は、「空き家」がCNN(https://edition.cnn.com/2018/12/05/asia/japan-vacant-akiya-ghost-homes/index.html)やBBC(https://www.insider.com/japanese-government-selling-rural-homes-cheap-akiya-banks-2021-5の番組な)など海外のメディアで取り上げられたことが挙げられます。「空き家=AKIYA(Vacant Houses, Abandoned homes)」という単語が認知され、検索されることによってこれらの記事にアクセスしたものと推察されます。

弊社が実施した外国人向けの不動産セミナーで昨年8月と昨年11月に「日本のどこで家を購入したいか」という同じアンケートを取ったところ、11月は8月に比べ東京や都心と答えた外国人は減少する一方で、首都圏以外の地方と答えた外国人が大きく増加していました。日本人の場合、「空き家=古い家=価値のないもの」というとイメージを持ちやすくどうしても敬遠されがちですが、DIYなどが普及していいる欧米を中心とした海外ではむしろ「日本風でクール!」、「安くて都心のアパートより広い」というプラスのイメージが強いようです。

このように今、海外や日本で生活する外国人の間で「空き家」および日本の「地方」への関心が高まっています。今までは地方への外国人集客といえば訪日の外国人観光客を対象としたものが大半でしたが、今後は、海外からの個人投資家や首都圏在住の外国人の移住促進を目的にしたものも出てくるかもしれません。

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