日の丸交通 - 外国人採用事例インタビュー記事 - GPlusMedia

大手タクシー会社の採用担当者が語る、「ダイバーシティ」とは?

今回のインタビューは、日の丸交通株式会社 グローバル採用担当 大津 一実 氏に外国人ドライバー誕生の経緯について伺いました。

今回は大手タクシー会社の日の丸交通株式会社 グローバル採用担当 大津 一実 氏にインタビュー。外国人ドライバーの採用経験とガイジンポットジョブズをご利用いただいた結果についてお話いただきました。また、新たに外国人雇用を検討している日本企業に向けたヒントやアドバイスなどについてもお伺いしました。

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日の丸交通の事業内容について教えてください。

大津さん:昭和25年創業の日の丸自動車㈱から平成3年に独立開業し、タクシー事業を営んでいます。

実施しているサービスは、他社さんと同じように、一般的な運送のほかに「子育てタクシー」や女性が安心してご乗車いただける「なでしこタクシー」などさまざまあるのですが、なかでも観光事業に力を入れたいと思っています。外国人の採用もその一環ですね。

日本人にも英語教育を行っていますが、外国人社員の雇用にはいっそうのメリットを感じています。外国人の視点で日本の良いところを伝えてもらえること、幅広い出身地域の従業員を雇用することでさまざまな言語に対応できることなど利点はさまざまです。雇用を通じてお客様へのサービスを拡充したいと思っています。

1,500名ほどの従業員のうち、48名が外国人。出身地域も22か国と多様なメンバーが揃っています。 

外国人を採用しようと思った背景やきっかけについて教えて頂けますか? 

大津さん:2017年の春から外国人採用に力を入れ始めました。もともと中国人、韓国人、日系ブラジル人の社員がいたのですが、みな勤務実績が非常に優秀でした。それまではダイバーシティの施策として女性の採用に力を入れていたのですが、外国人の採用にも力をいれようという意見が高まり、英語の採用ホームページを作ったり、求人媒体に募集を出したりするところから取り組みを始めました。

最初は不安なこともありました。宗教上の対応はどうするか、住居の手配はどこまで会社がサポートすべきかなど、わからないことだらけです。しかし、皆さん日本が好きでご応募をいただくので、ある程度日本の文化に合わせていただけることが分かってきました。そのため、大きなトラブルになることはほとんどありません。

ガイジンポットの反響の多さに驚きました。最低でも月30件、多い月には70件ほどの応募があります

日の丸交通株式会社 グローバル採用担当 大津 一実さん

応募してくださる方はビザの関係から永住資格を持っていらっしゃるか、配偶者が日本人の方が大多数ですので、日本人と同じ感覚で接してもうまく対応してくださる方が多いように感じています。

ガイジンポットジョブズを利用されてどうでしたか?

大津さん:反響の多さに驚きました。最低でも月30件、多い月には70件ほどの応募があります。応募してくださる方の層にも偏りがなく、日本に慣れていらっしゃって、日本語も堪能な方に応募していただける印象ですね。

また2019年11月に行われたガイジンポットジョブフェア(キャリアフェア)に出展した際は、日本で仕事をすることに非常に前向きで興味関心が高い外国人求職者のご参加が多く、直接話をしていくうちに前向きにご検討いただけることもありました。機会があればまた参加したいですね。

採用の決め手はなんですか?

大津さん:就労ビザと日本語力、運転免許がタクシー業には必要ですので、まずはこの3つですね。

日本語力については日本語能力試験N3を応募条件にしていますが、受験したことがない方でも会話能力がある場合は社内の簡単なテストで代用できるようにしています。

Kazumi Otsu, Hinomaru Kotsu Global Recruitment Manager, speaks with GPlusMedia at the company office in December 5th, 2019.

あとは車の運転と会話が好きであれば問題ないですね。今はそこまでではなくても、現場に出る前の教育プログラムで変わる方もいますので、興味があればまずは応募していただけると嬉しいです。

外国人従業員の職場定着改善や働きやすさのために取り組まれていることはありますか?

大津さん:社員の意見を広く聞くためにクリスマスパーティーを開く予定です。外国人の従業員も家族ぐるみで参加してくださるそうなので、社員同士のよいコミュニケーションにもなればよいと思っています。
「良い職場だから」と配偶者も働きたがっていると言われることもあり、よいつながりになってきていると感じますね。

今後の課題としては、やはり就労ビザが問題になることが多いので、業界で連携して制度が良くなるように働きかけていければと思っています。

外国人採用に関して企業の展望などあれば教えてください。

大津さん:オリンピックに向けては100人とは対外的に言っていますが、人数にはこだわっているわけではありません。しかし、今後日本は外国人の力を借りていかなければ縮小するのみです。事業に取り組むうちに自然に外国人従業員の割合が半分くらいになっているかも知れませんね。国籍などにとらわれないことが本来の「ダイバーシティ」だと思っています。

今後外国人を採用される企業に向けてアドバイスやメッセージなどお願いします。

大津さん:まず一歩踏み出すことですね。当たり前に思っていることをリセットし、視野を広げて取り組むと道が開けると思います。既存の枠にとらわれずやってみれば、外国人のみなさんは良い人が多いので、良い結果がでると思いますよ。

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